データベースを操作する

データベースを操作するには、データベースエンジン3.0 テストケースを作成する必要があります。そのためには、標準サブセットのモジュールまたは Tricentis Data Integrity サブセットのモジュールを使用します。

標準サブセットを使用します。

標準サブセットには、データベースのテストケースを作成するために必要なすべてのモジュールが含まれています。

これらのモジュールは、Tricentis Toscaの「Standard modules」->「Engines」->「Database」内にあります。

Tricentis Data Integrity を使用する

Data Integrity を使用する場合、 TricentisTosca Data Integrity Modules And Samples.tsu サブセット内の DI DB Expert モジュールを使用することを推奨いたします。

このモジュールは、基本的な機能は同じであるものの、 DI Connection Manager で定義した接続を使用することができます。

データベースのテストケースの構造

データベースのテストケースは、開始から終了まで機能するために、以下の基本構造が必要です。

  1. データベースへの接続を開く。

  2. データベースに対する操作を実行する。これらの操作はSQL文を通じて実行します。

  3. 接続を閉じる。

データベースエンジン3.0 では、混合テストケースはサポートされていません。

データベースエンジン 3.0 モジュールで接続を開く場合は、 Database Engine 3.0 モジュールで操作を実行し、接続を閉じる必要があります。

モジュールを使ってテストケースを作成する

データベースのテストケースのステップは、次のいずれかの方法で作成できます。

  • DB Expertモジュールを使用する。モジュール内にすべてのステップが含まれています。

  • 3つの個別のモジュール( DB Open ConnectionDB Run SQL Statement、およびDB Close Connection)を使用する。

モジュールからテストステップを作成する方法については、 see chapter " Modulesからテストステップを作成する"

この例では、 DB Expertモジュールを使用して、以下のアクションを実行します。

  • ユーザー「 sa 」のユーザークレデンシャルを使用して、データベース DB_Test への接続を確立します。

  • 接続を「 TestDatabase 」という名前で保存します。

  • データベーステーブルCustomers を確認します。

  • 番地」列の最初のデータ行にある番地を、「 StreetNumberBuffer 」という名前のバッファに保存します。

  • 接続を閉じます。

テストケースで「 DB Expertモジュール」を使用する

SQL文の結果をエクスポートする

SQLステートメントの結果をカンマ区切りのCSV ファイルにエクスポートできます。

以下のモジュールから作成したテストステップに対して、この操作を行うことができます。

エクスポートを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. テストケース内で「 Result Table 」までスクロールします。

  2. Value 」列に次のコマンドを入力します。{EXPORTTOCSV[<file path>]}

  3. <file path> をCSVファイルの絶対パスに置き換えてください。

    ファイルが存在しない場合、データベースエンジン3.0 が作成します。同名のファイルが既に存在する場合、データベースエンジン3.0 は既存のファイルを上書きします。

  4. デフォルトの「ActionMode」は「 Select 」を使用してください。

    Input 」でも動作しますが、他の「ActionMode」では動作しません。

  5. 結果テーブルをエクスポートするには、テストケースを実行してください。

この例では、ToscaはSQLステートメントの結果テーブルを C:\Temp 内の Customers.csv ファイルにエクスポートします。

C:\Temp\Customers.csv にエクスポートする

SQLite拡張機能を読み込む

SQLite 拡張モジュールは、SQLite がサポートしていない機能がテストに必要な場合に便利です。例えば、クエリで正規表現 (REGEX) を使いたい場合です。

DB Expert モジュールあるいは DI DB Expert モジュールで作成したテストケースで、SQLite拡張機能を読み込むことができます。

拡張機能として、独自の外部 DLL ファイルやTricentis Toscaに同梱されている SQLite.Interop.dll ライブラリを使用できます。

そのためには、「Settings」->「TBox」->「Engines」->「Database」で拡張機能の読み込みを有効化し、読み込む拡張機能を指定する必要があります。

Tosca Settings: SQLite拡張機能の有効化および指定をする

テストケースの実行時に SQLite 拡張を読み込むには、SQLite ドライバを使用する接続を使用する必要があります。

  • テストケースでデータベース接続を使用する場合は、 Driver テストステップで「 SQLite 」を選択する必要があります。

  • テストケースで DI 接続を使用する場合、 Tosca DI Connection Manager 内で「 Connection type 」に「 SQLite 」を選択する必要があります。

この例では、REGEXを含むSQLステートメントを実行します。そのためには、以下の手順を実行します:

  • テストケースで、SQLiteキャッシュデータベースを指す接続文字列を指定します。

  • Driver 」で、ドロップダウンメニューから「 SQLite 」を選択します。

REGEX クエリでのテストケース

テストケースは SQLite に接続するたびに拡張機能を読み込むようになりました。