Requirementカラムとプロパティの概要

この章では、「要件」セクションで使用できるさまざまな列とプロパティの概要と、それらの使用方法について説明します。

Aggregated Weight

合計重みのチェックボックスをオンにすると、直接従属するすべての要件の重みの合計が「重み」列に表示されます。

チェックボックスは、下位のRequirementを持つRequirementのみ使用できます。

合計重み」列

Contribution (%)

貢献度 (%) 」は、各要件が所属する要件セットにどの程度貢献しているかをパーセンテージで表したものです。この計算は、それぞれのRequirementの重みに基づいて行われます。Sub-Requirementは親Requirementを基準にして計算されます。

貢献度(%)」列

Coverage Executed (%)

実行済みカバレッジ(%)」は、「合格」または「失敗」の状態にある実行済みテストケースの割合を黄色で示します。まだ実行されていないテストケースの割合は白で表示されます。「 実行済みカバレッジ(%)」の計算は、要件の重みとテストケースの作業状態に基づいて行われます。

実行済みカバレッジ(%)」列

Coverage Specified (%)

指定済みカバレッジ(%)」列には、テストケースへのリンクが存在し、作業状態が完了になっている範囲が黄色とパーセンテージで示されます。白いセクションは、テストケースリンクを作成する必要がある、またはリンクされたテストケースを完了する必要があることを示しています。計算は要件の重みとテストケース作業状態に基づいて行われます。

以下の例では、 <New Requirement> のカバレッジは完全には指定されていません。これは、 TestCasesセクションで <New TestCase>_1作業状態IN_WORK に設定されているためです。

指定済みカバレッジ(%)」列

ダメージクラス」と「頻度クラス

要件の重みを手動で入力する代わりに、「ダメージクラス」列と「頻度クラス」列を使用して重みを計算できます。

  • ダメージクラス:要件の推定ダメージ値を0~10の尺度で表します。計算式は以下の通り。

    Weight = 2^Damage class

ダメージクラス:2^3 = 8

  • 頻度クラス:要件の推定頻度を0~10の尺度で表します。計算式は以下の通り。

    Weight=2^Frequency class

頻度クラス:2^4 = 16

総合的なビジネスリスクに基づいて要件の重みを計算するには、「ダメージクラス」列と「頻度クラス」列の両方を使用します。頻繁に発生し、失敗した場合にビジネスに最大の損害をもたらすRequirementは、最も重要視されます。この場合、計算式は以下のようになります。

Weight = 2^Damage class * 2^ Frequency class

重み: (2^3)*(2^4)=128

Execution State (%)

実行状態(%)」列には、リンクされたテストケースの実行状態がパーセントで表示されます。数値は小数点以下を四捨五入しています。正確な値は、プロパティペインのプロパティ「 StatusText 」で確認できます。

実行状態の計算は、実行結果の集計方法によって異なります。デフォルトでは、「結果の集計」は「最初」に設定されています。

実行状態(%)」列

Execution Stateは以下のように表示されます。

実行状態(%)」列の色

カラー

実行 Execution State (%)

グリーン

合格」のテストケース

レッド

失敗」のテストケース

ホワイト

表示する結果はありません 」という状態のテストケース

グレー

<No TestCase linked> という状態のテストケースか、「計画済み」または「 IN_WORK 」という作業状態のリンク済みテストケース

Relative Weight (%)

Relative Weightは、RequirementSetの総重量に対するRequirementの重量の割合として計算されます。

相対重み(%)」列

RequirementType

「要件の種類」列には、各々の要件にアサインされた要件の種類が表示されます。

要件の種類」列

TestCase Design Coverage (%)

この列は、リンクされているテストケースのうち、テストケース設計によってカバーされているテストケースの割合を示しています。この計算は、テストケースの Weight や作業状態とは無関係です。

テストケース設計カバレッジ(%)」列