計算を実行する

テスト内で計算を行うには、 CALC 式あるいは MATH 式を使用します。

  • Microsoft Excel 2010以降がインストールされている場合は、 CALC を使用してください。

  • Microsoft Excelがインストールされていない場合は、 MATH を使用してください。

CALC を使用する

CALC には以下の構文を使用します。

構文:

{CALC[<Operand 1><Operator><Operand 2>...<Operator><Operand n>]}

Microsoft Excelのセルに入力する数式を、 Tosca Commander の構文内の角括弧に入力します。

Tricentis Tosca がこの構文をMicrosoft Excelに転送し、Excelで計算が行われます。したがって、Tricentis Toscaを起動するユーザーが有効なMicrosoft Officeライセンスを持っていることを確認してください。これは、管理者プロファイルを管理者権限で開く場合にも適用されます。

サポートされている言語

デフォルトでは、 CALC は英語の式を使用します。計算に使用する言語はワークステーションのローカル言語に変更できます。

これを行うには、テストコンフィギュレーションパラメータ「 ExcelLanguage 」を作成し、その値に「 Local 」を設定してください。

テストコンフィギュレーションパラメータ「 ExcelLanguage 」を設定したテストケース

英語表現と現地語表現の両方で、Microsoft®Excelの設定がお使いのワークステーションのWindowsシステム設定と一致していることを確認してください。

サポートされているオペランド

任意の文字列をオペランド、つまり、演算子が使用する値として使用できます。

オペランドに特殊文字が含まれる場合は、 chapter "特殊文字" に記載されているように、特殊文字をエスケープする必要があります。特殊文字 "は、さらに先頭にエスケープ文字「"」が必要です。

桁区切りの数値を使用す場合は、「 """"1,234.56"""" 」のように常にエスケープする必要があります。

サポートされている演算子

Microsoft Excelは、 PEMDASルールに従って演算子を処理します。すべてのMicrosoft Excel演算子を計算式を使用できます。

以下の例は、Microsoft Excelが演算子をどのように処理するかを示しています。

  • {CALC[2*2+5]} は結果 9 を返します。最初に 2 x 2 を計算し、次に 5 を加算します。

  • {CALC[2*(2+5)]} は結果 14 を返します。最初に 2 + 5 を計算し、次にその結果に 2 を掛けます。

この例は、計算で桁区切りを使用する方法を示しています。システム設定で、桁区切り記号として「 , 」、小数点記号として「 . 」を指定したとします。

  • {CALC[1000+""""1,000.50"""" ]} は結果 2,000.50 を返します。

  • 構文 {CALC[1000+""""{B[ Example ]}"""" ]}は、値が 1,000.50 のバッファ「Example 」を使用します。結果は上記と同じく 2,000.50 です。

CALC と動的式を組み合わせる

CALC は以下の Engines 3.0 動的式と組み合わせて使用することができます。

この例は、 CALC をバッファ「 FullName 」と組み合わせる方法を示しています。このバッファには、文字列 <FirstName LastName>(例: John Doe)が格納されています。

下記の構文は、結果として Doe という姓を返します。文字列全体の右端から、スペースが見つかるまで文字を取得します。

{CALC[RIGHT(""""{B[FullName]}"""",LEN(""""{B[FullName]}"""")-FIND(""" """,""""{B[FullName]}""""))]}

数学関数を使用する

計算にはMicrosoft Excelのすべての関数を使用できます。入力は、 CALC 用に指定した言語で行ってください。

この例は、関数「 FIXED 」の使用方法を示しています。この関数は、数値を固定小数点数を含むテキストとしてフォーマットします。

以下の構文を使用します。

{CALC[FIXED(<Operand 1><Operator><Operand 2>...<Operator><Operand n>,<decimals>,<no_commas>)]}

  • は、小数点の右側の桁数を定義します。<decimals>結果を整数に丸める場合は、 0 を入力します。

  • no_commas> は、「 FIXED 」が返す値に3桁区切りのコンマを含めるかどうかを指定します。3桁区切りのコンマを含めない場合は、 True を入力します。値を指定しない場合や False を入力した場合、 Tricentis Tosca は3桁区切りのコンマを含めます。

下記の構文は、次の処理の結果として 1666.7 を返します。

  • 5000 / 3 を計算する。

  • 結果を小数点1桁で返す。

  • 3桁区切りのコンマは含めない。

{CALC[FIXED(5000/3, 1, TRUE)]}

MATH を使用する

Microsoft Excelがインストールされていない場合は、 MATH 関数を使用して計算を行います。以下の構文を使用します。

構文:

{MATH[<Operand 1><Operator><Operand 2>...<Operator><Operand n>]}

サポートされている言語

MATH は英語の式を使用します。

サポートされているオペランド

以下のオペランドを使用できます。

  • 数値

  • 科学的記数法

サポートされている演算子

Tricentis Tosca は、PEMDASルールに従って演算子を処理します。MATH では、以下の演算子をサポートしています。

演算子

説明

+, -, *, /

四則演算

%

モジュロ演算

==

等しい

!=

等しくない

&&

2つの項目のAND演算

||

2つの項目のOR演算

<

より小さい

>

より大きい

<=

以下

>=

以上

&, |, ^, <<, >>,

ビット単位の演算子: and、or、xor、左シフト、右シフト

!, ~

単項演算子: not、ビットnot

次の例では、 Tricentis Tosca がどのように演算子を処理するかを示しています。

  • {MATH[2*2+5]} は結果 9 を返します。最初に 2 x 2 を計算し、次に 5 を加算します。

  • {MATH[2*(2+5)]} は結果 14 を返します。最初に 2 + 5 を計算し、次にその結果に 2 を掛けます。

MATH と動的式を組み合わせる

MATH は、以下の Engines 3.0 動的式と組み合わせて使用することができます。

この例は、 MATH をバッファ「 ExampleBuffer 」と組み合わせる方法を示しています。このバッファには、値に 1000 が格納されています。

以下の構文は、「バッファの値+1000 」の計算結果として 2000 を返します。

{MATH[{B[ExampleBuffer]}+1000]}

この例は、異なる数値形式のオペランドを使用して MATH テストを実行する方法を示しています。

1,000.50 を値にもつバッファ「 SampleBuffer 」があります。ここで、このバッファの値に 1000 を加算するとします。

この場合、まずバッファ値の形式を2番目のオペランドの形式に変換する必要があります。これを行うには、 TBox Convert Decimal モジュールを使用します。

これで計算を実行することができます。

例: 異なる形式のオペランドを計算する

数学関数を使用する

MATH では、以下の数学関数を使用できます。

名前

説明

結果

Abs

指定された数値の絶対値を返します。

Abs(-1)

1

Ceiling

指定された数値以上の整数のうち、最小の整数を返します。

Ceiling(1.5)

2

Floor

指定された数値以下の正数のうち、最大の整数を返します。

Floor(1.5)

1

Max

指定された2つの数値のうち、大きい方を返します。

同じ型の数値を指定してください。整数と浮動小数点数を混在させると不正確な結果になります。

Max(1, 2)

2

Min

2つの数値のうち、小さい方を返します。

同じ型の数値を指定してください。整数と浮動小数点数を混在させると不正確な結果になります。

Min(1, 2)

1

Pow

指定された数値を指定された累乗で返します。

Pow(3, 2)

9

Round

IEEE 754標準に従って値を丸めます。

小数点以下の桁数を指定しない場合、最も近い偶数の整数に丸めます。

小数点以下の桁数を指定すると、Toscaは、小数点以下の桁数が偶数で、最も近い値に丸めます。

Round(3.222, 2)

3.22

Sign

数の符号を示す値を返します。つまり、負の値 = -1、0 = 0、正の値 = 1となります。

Sign(-10)

-1

Sqrt

指定された数値の平方根を返します。

Sqrt(4)

2

Truncate

値の小数点以下の桁数を切り捨てます。

Truncate(1.7)

1

この例は、 MATH を関数「 Round 」と組み合わせる方法を示しています。

{MATH[Round(2.15,1)]}2.2 を返します。