バッファ操作

標準サブセットのフォルダ「TBox Automationツール」>;「バッファ操作」には、以下のモジュールが含まれています。

テストケースでバッファリングされた値を使用する方法については、 see chapter "テキスト表現"

TBox Set Buffer

モジュール「 TBox Set Buffer 」を使用して、以下のいずれかのアクションを実行します。

  • 特定の値でバッファを作成する。

  • 既存のバッファの値を確認する。

このモジュールには以下のモジュール属性があります。

ModuleAttribute

説明

<Buffername>

<Buffername> をバッファの名前に置き換えます。

  • バッファに値を保存するには、「」列に必要な値を入力します。ActionMode「入力を使用します。

  • バッファの値を確認するには、「」列に当該の値を入力します。ActionMode「確認を使用します。

この例は、 TBox Set Buffer の使用方法を示しています。

  • 最初のテストステップは、値「 12345 」を「 ExampleBuffer 」という名前のバッファに保存することです。

  • 2番目のテストステップは、「 ExampleBuffer 」という名前のバッファの値が「 12345 」かどうかをチェックすることです。

TBox Set Buffer 」の例

TBox Name To Buffer

このモジュールは、このモジュールを使用するテストケースの名前をバッファリングできます。

実行」セクションの ExecutionList 経由でテストケースを実行すると、テストケースの名前をバッファリングできます。スクラッチブックでは、この機能をサポートしていません。

モジュール「 TBox Name To Buffer 」には、以下のモジュール属性があります。

モジュール属性

説明

Buffer

テストケースを保存するバッファの名前です。

ActionMode「入力」を使用します。

この例では、テストケース「 TestCase 12345 」の名前を「 TC_Name 」という名前のバッファに書き込んでいます。

TBox Name To Buffer 」の例

TBox Partial Buffer

このモジュールは、以下のアクションを行うときに使用します。

  • 値を部分的にバッファリングする。

  • バッファリングされた値を部分的に確認する。

モジュール「 TBox Partial Buffer 」には、以下のモジュール属性があります。

モジュール属性

説明

Buffer

バッファの名前です。

Value

バッファリングまたは確認する値です。

  • 値をバッファリングするには、 ActionMode「入力を使用します。

    別のバッファの値をバッファリングする場合は、テストケースでバッファリングされた値を読み出すために使用する構文を入力します(see chapter "テキスト表現")。

  • 値を確認するには、 ActionMode「確認」を使用します。

Start

システムに値のバッファリングまたは確認を開始させる文字のインデックスです。

End

バッファリングまたは確認を終了させる文字のインデックスです。

Last

バッファリングまたは確認する文字数です。最後の文字から数え始めます。

この値を設定すると、 Tosca Commander はモジュール属性の「 Start 」と「 End 」を無視します。

この例では、部分バッファを作成し、確認する方法をご説明します。

  • 最初のテストステップは、値「 12345 」を持つバッファ「 ExampleBuffer 」を作成することです。

  • 2番目のテストステップは、「 ExampleBuffer 」の最後の5文字を、「 PartialBuffer 」という名前の部分バッファに書き込むことです。

    その結果、「 PartialBuffer 」の値は「 12345 」になります。

  • 3番目のテストステップは、「 PartialBuffer 」の値が「 12345 」になっているかどうかをチェックすることです。

部分バッファを設定し、確認する

TBox Delete Buffer

このモジュールは、個別またはすべての既存バッファを削除するときに使用します。

モジュール「 TBox Delete Buffer 」には、以下のモジュール属性があります。

モジュール属性

説明

Buffer

削除したいバッファの名前です。ActionMode「選択を使用します。

バッファの削除方法は以下のとおりです。

  • 既存のバッファをすべて削除するには、このモジュール属性を空のままにするか、ワイルドカードの文字「 * 」を入力します。

  • 複数のバッファを削除するには、ワイルドカードの文字「 * 」を使用して、バッファ名の1つ以上の文字を置き換えます。

ワイルドカードの文字「 * 」をバッファで使用するには、ステアリングパラメータ「 UseWildcards 」を作成し、それを「 TRUE 」に設定する必要があります。

この例のテストステップは、バッファ「 Buffer1 」とバッファ「 Buffer2 」を削除しています。

2つのバッファを削除する

TBoxIterate Array

このモジュールは、テーブルの行や列などのバッファリングされた配列を反復処理するために使用します。TBox Iterate Array は、各々の配列要素を個別に出力します。たとえば、ユーザーは、顧客名を含む列をバッファリングして、各々の名前をテスト中のシステムに個別に送信することができます。Toscaは配列の各要素を順次送信します。

このモジュールはWHILEステートメントで使用する必要があります。TBox Iterate Array は「条件」の下に配置します。次に、反復処理された出力を受け取るモジュールを「ループ」の下に配置します。WHILEステートメントの作成の詳細については、「テストケースで条件付きステートメントとループを使用する」をご確認ください。

モジュール「 TBox Iterate Array 」には、以下のモジュール属性があります。

モジュール属性

説明

Array to Iterate

反復処理する配列を含むバッファの名前です。

Target Buffer

反復処理された出力を受け取るバッファの名前です。ActionMode「入力 を使用します。

この例では、配列をバッファリングし、バッファリングされた配列を反復処理し、反復処理された出力を送信する方法をご説明します。

  • テストステップ「 Buffer all employee IDs 」は、従業員ID番号を含む列を「 employees 」という名前のバッファにバッファリングします。

  • WHILEステートメントは、「条件」の下にモジュール「 TBox Iterate Array 」を持つループを作成します。

  • モジュール属性Array to Iterate 」には、最初のテストステップからのバッファである値「{B[employees]} 」があります。

  • モジュール属性「 Target Buffer 」は、新しいバッファ「 id 」を作成します。このバッファには、「 employees 」の個々の項目が含まれています。ループが最初に実行される際、「 id 」には配列の最初の従業員IDが入ります。2回目には、「 id 」に2番目の従業員IDが入ります。以下同様です。

  • ループの下で、WHILEステートメントは各従業員IDをAPI呼び出し経由で送信します。

バッファされた配列を反復処理する

TBoxArray Operation

このモジュールを使用すると、既存のバッファの配列要素に対して高度な操作を実行することができます。または、手動で定義した要素から配列を作成するために使用することもできます。

モジュール「 TBox Array Operation 」には、以下のモジュール属性があります。

モジュール属性

説明

Array

動的式 {B} を使用して、どのバッファ配列で操作を実行するかを定義します。ActionMode「選択」を使用します。

Content

ユースケースによって、「コンテンツ」で何を行う必要があるかが決まります。

Item

すべてのユースケースで項目が必要なわけではありません。いつ、どのように行うかについては、それぞれのユースケースを確認してください。

インデックス位置を指定するには、以下のいずれかの値を使用してください。

  • # .<index position number>インデックス位置は1から始まります。

  • #last は、配列の最後の要素を指定します。