データ整合性 - よくある質問
この章では、 Tricentisデータ整合性に関するよくある質問に対する回答を提供します。
出荷時設定で、データ整合性は、ODBCおよびJDBCドライバをサポートするすべてのデータベースをサポートします。
Tricentis は、OSおよびデータベースと互換性がある最新のODBCドライバの使用を推奨しています。データ整合性は、64ビットと32ビットの両方のODBCドライバをサポートしています。
データ整合性は、ODBCドライバのみを使用して、データソースにアクセスします。データ整合性がサポートできる内容は、ODBCドライバの機能に依存します。例えば、Oracle ODBCドライバは、複数のSQLステートメントをサポートしません。
データ整合性 AddInを有効にして、 Tosca Commander を開始すると、データ整合性のライセンスが消費されます。
データ整合性モジュールを実行するたびに、システムはライセンスの確認を行い、ライセンスがまだ有効であるかどうかを確認します。
GUI(Tosca Commander)を起動せずにデータ整合性モジュールを含むテストを実行するたびに消費されます。
例えば、代わりに TC-Shell 、 TC API 、または Tosca Distributed Execution を使用する場合です。
データ整合性テストを同時に並行して実行する場合にのみ、データ整合性パラレル実行のライセンスが必要です。
ライセンスに関する詳細情報については、 Tricentis の販売員にお問い合わせください。
行ごとの比較アルゴリズムは次の原理を適用します。
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アルゴリズムは、行キーと呼ばれる一意の識別子を使用して行を比較します。
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ユーザーによる行キーの指定が可能です。(1列以上、複数列も可)
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行キーを指定すると、アルゴリズムは、ソースデータベースでそれを使用して、ターゲットデータセットで該当する行を見つけます。続いて残りのすべての列を相互比較する
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行キーを指定しない場合、アルゴリズムは、行全体を識別子として使用します。
最善の結果を得るためには、次に示す最良の手順に従ってください。
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行を一意に識別する行キーを選択します。未選択の場合、あいまい一致を行わずソースとターゲットを順番に処理するため、間違った行を一致させることがあります。 |
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ソースとターゲットで、並び替えに同じ方法を使用する。ソースとターゲットのチャンクを読み取って即座に比較されます。正しい並べ替えによって比較が高速化し、メモリ(RAM)の節約につながります。 |
行キーが重複していて一意ではない場合、アルゴリズムは、残りの列に基づいて自動マッチングを実行します。
自動マッチングが正確な一致を提供しない場合、アルゴリズムは一致するセルの数に基づいて最も可能性の高い一致を提供します。
デフォルトで、データ整合性は比較を開始する前にソースからの行の総数を決定しようとします。これによってデータ整合性は残り時間を表示できます。
この処理に時間がかかりすぎる場合、または時間枠が不要な場合は、行数のカウントをスキップすることができます。
行数は実行の進捗状況に関する詳細情報を提供するだけであり、比較自体には影響を与えません。
データ整合性は、複数の実行オプションを提供します。最終的には、お客様のセットアップによりどの実行が適切で、最も有利であるかが決まります。
以下のリストをスクロールして、特定の実行オプションの利点(
)と欠点(
)の概要をご確認ください。
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Tosca TBox 実行をローカルで行い、ODBC経由でデータにアクセスする |
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Tosca Distributed Execution(DEX)から Tosca TBox 実行をローカルで行い、 DEX Agent で Data Integrity 実行を行う |
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行ごとの比較を使用してテストを実行するには、TestCaseでJDBCドライバのクラス名を指定する必要があります。クラス名がわからない時は、JDBCドライバのJava Archive (JAR) ファイルで確認できます。
次の例は、JDBCドライバのクラス名を見つける方法を2つ紹介します。
例1: マニフェストファイルの中からクラス名を見つける
この例は、マニフェストファイルを使用してドライバのクラス名を見つけます。マニフェストは、JARファイルのコンテンツに関する不可欠な情報を含むテキストファイルです。次の手順を実行してください。
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JARファイルの内容を抽出するためには、拡張子に .zip を追加してファイル名を変更してください。
例えば、ファイル名を ojdbc7.jar から ojdbc7.jar.zip に変更します。
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ZIPファイルをダブルクリックして内容を抽出します。
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抽出された内容から MANIFESTMF という名前のファイルを探します。
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マニフェストファイルを開き、クラス名を指定する Main-Class を探っsします。
この例では、ファイルに Main-Class: oracle.jdbc.OracleDriver と記述されています。
ドライバのクラス名は、 oracle.jdbc.OracleDriverです。この情報はTestStepで使用できます。
Main-Class でクラス名が指定されていない場合は、次の手順を試してください。
例2: クラス名を見つける
この例では、 META-INF/services フォルダーを使用してドライバのクラス名を見つけます。このフォルダーには、サービスプロバイダーの情報が含まれています。次の手順を実行してください。
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JARファイルの内容を抽出するためには、拡張子 .zip を追加して名前を変更してください。
この例では、ファイル名を mssql-jdbc-8.2.2.jre11.jar から mssql-jdbc-8.2.2.jre11.jar.zip に変更します。
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ZIPファイルをダブルクリックして内容を抽出します。
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抽出された内容から META-INF\services というフォルダーを探します。
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このフォルダーで、クラス名が含まれている java.sql.Driver ファイルを開きます。
この例では、ファイルに com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver と記述されています。
ドライバのクラス名は com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriverです。この情報はTestStepで使用できます。