メッセージエラーを見つける

Tricentis Tosca API Scan は、以下の2種類のエラーを区別します。

ペイロードエラー

ペイロードエラーとは、APIが特定のリクエストに対して予期していない情報のことです。Tricentis Tosca API Scanはメッセージを送信できますが、APIは要求されたタスクを実行できません。

この場合、応答メッセージのステータスバーには以下の情報が表示されます。

  • エラーを示すステータスコード

  • 応答時間とコンテンツタイプ

例1:パラメータ情報の欠落

以下のリクエストメッセージには、リソースに変数 {petID} が含まれています。APIがリクエストを実行できるようにするには、「 Params 」タブのパラメータ「 petId 」にこの情報を追加する必要があります。

getPetById リクエスト

情報を追加しない場合、APIは応答にエラーメッセージを返します。

getPetById のエラーメッセージ

例 2: 誤ったパラメータ情報

この例では、新規ユーザーを作成し、それを再度削除します。最初のリクエストメッセージでは、ユーザー Ellaの例が作成されました。

createUser のリクエスト

APIをさらにテストするには、ユーザーを再度削除します。しかし、ファーストネームのスペルが間違っています。

deleteUser のリクエストでの誤ったペイロード

その結果、APIはエラーメッセージを返します。

deleteUser のエラーメッセージ

転送情報エラー

転送情報は以下の要素で構成されています。

  • メソッド:リクエストに使用されるHTTPメソッド

  • エンドポイント:APIベースURL

  • リソース:このエンドポイントのリソース識別子

転送情報の不具合により、システムがメッセージを送信できません。この場合、ダイアログまたは応答メッセージのステータスバーにエラーが表示されます。

例1:間違ったメソッド

この例は、間違ったメソッドを選択した場合の API Scan のエラー動作を示しています。

リクエスト「 addPet 」は、店舗にペットを追加するように、APIに指示しています。APIは、このリクエストに対して、「投稿」を正しいHTTP メソッドと定義していますが、別のメソッドを選択することもできます。

メソッド」を「取得 」に変更する

間違った「メソッド」を選択したため、 API Scan はメッセージを送信できません。

エラーメッセージ

例2:エラーのあるエンドポイント

この例では、リモート関数呼び出し(RFC)をSAPに送信しようとします。しかし、エンドポイントには間違った文字が含まれています。

誤った「エンドポイント 」でのRFC呼び出し

API Scan では、エラーを示すRFCステータスコードがステータスコードバーに表示されます。

この場合、SAPは接続を拒否しました。

RFCエラーメッセージ